ジーンズの裾のチェーンステッチ

ジーンズは、高級なものから手ごろな価格のものまで色々ありますが、これは生地やメーカーだけでなく縫製の丁寧さなどにもよります。
例えば、パッと見ただけではわかりにくい違いの一つに、裾のステッチがあります。
表側から見ると単なるミシンの直線縫いにしか見えないステッチですが、ほとんどのヴィンテージものや高級なジーンズは裏から見ると、縫い目がまるで鎖のように繋がっているチェーンステッチで仕上げてあります。
これは複雑な縫い方をするので、特殊なミシンを使い、シングルステッチでは化学繊維の糸を使うのに対して、基本的に綿の糸を使用します。
そのため、洗濯を繰り返していくごとにジーンズと一緒に糸も縮んで行き、ヴィンテージものに良く見られるアタリやねじれが出てきます。
初めからこのステッチが使われているものを探すのは困難でも、裾上げをしているショップによってはチェーンステッチによる補修をしてくれるところがあります。
シングルステッチに比べてやや費用はかかりますが、より上質な仕上がりにするために依頼してみるのも良いでしょう。

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